中学受験はどう変わる?公立校でも英語が必須になるかもって本当なの?
小学校の指導要領が改訂されたことに伴い、中学受験で英語を必須科目とする学校が出てきました。
要注目なのは公立校の動き。
今回は、2020年~2021年の動きを踏まえながら今後の動向を予測していきます。
英語が必須になるかどうかは、受験生のライフスタイルを激変させる大きな問題。
公立校でも英語が必須になるという噂の真相は?
2020年の学習指導要領改訂に伴い、中学受験において英語がどんな位置づけになるのか、多くの関係者や受験生が各校の動向に注目しています。
「中学受験でも英語が必須科目になるんだろうか?」「それとも、選択できるのかな?」
不安になる子もいれば「これはチャンスかも」と心躍らせた子もいたでしょう。
実際のところ、2021年の中学受験では、英語を受験者全員に課したのは首都圏では二校だけ。
公立中高一貫校のさいたま市立大宮国際と、埼玉県立伊奈学園です。
内容はリスニングで、英語を聞いて当てはまる選択肢を選ぶという問題だったそうです。
レベルとしては従来の中1程度の問題でしたから、べらぼうに難しかったわけではないでしょう。
ほかにも首都圏では140校が英語を受験科目として取り入れていましたが、必須ではなく選択できる形になっていました。
つまり、2021年の試験では、「得意な人は英語を活かして受験すればいいし、勉強していない子は他の教科で勝負すればいい」という感じだったわけです。
では2022年以降はどうなるのか?
公立の中学は学習指導要領に従う形になりますので、英語を必須科目といて全員に課す中学は増えていくのではないかと推測されます。
2020年から小学5、6年生はこれまでのような「活動」ではなく「教科」として英語を勉強していますし、その成果を何らかの形で試す場というのは必ず設けられるのではないでしょうか。
私立ですが、江戸川学園取手のように英語受験を全員に課すことを決めている学校もあります。
公立の中学についても動向を注意深く見ていく必要がありますね。
もっとも、2020年~2021年はコロナの影響もあってどこの学校もバタバタだったでしょうから、英語学習が思うように進んでいないところもあります。
こういったことも考慮して、2022年は英語の受験実施に消極的な姿勢を見せている中学が多いのもまた事実。
本格的な勝負は2023年からといったところでしょうか?
公立の中学校が受験科目として英語を取り入れようとしている背景には、ちょっと意地悪な狙いがあることをキャッチしました!
それは、「受験勉強以外のことをどれだけやっていたか」を見たいというもの。
受験生の中には、「中学受験に合格できさえしたら他はどうでもいい」というスタンスで受験科目の勉強だけをモリモリやっていた子も多いはずです。
しかし、それではグローバル社会を渡り歩けるコミュニケーション能力は育たない。
だから、「受験では無駄に思える英語学習の時間にどれだけ真面目に取り組んできたか」「コミュニケーション能力をどれだけ育めたか」を見たいのです。
確かに、無駄に思える時間ほど、後になると役に立つことって多いですよね。
「効率ばかり重視して、大切なことを見失わないでほしい」
そんな思いが伝わってきて、日本の教育もまだまだ捨てたもんじゃないなという気持ちになりました。
2022年以降、公立中学の受験で英語はどういった位置づけになるのか。
2021年現在の動きを元に推測してみました。
ポイントを整理します。
- 2021年の受験では英語を必須科目とした中学はまだ少なかった
- 指導要領の改訂により、今後は必須科目に加える学校が増えていく見込みである
- 英語を受験科目とする背景には、「コミュニケーション能力を高めてほしい」という思いがある
何事も、過渡期は玉石混交の情報に振り回されて不安にもなりがち。
どれが正しくてどれが間違っているのか、情報を精査しながら慎重に準備を進めていきましょう!
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