2012年度の中学入試結果から見た2013年度の倍率予測は、
しかしながら首都圏模試や市進の2013年度の予測なる情報をネットで見てみると、全体的にはさほど傾向が変わらないようですね。
市進の7月の模試の結果による志望者数を見ると、
- 開成、
- 麻布、
- 武蔵(練馬区)、
- 駒場東邦
の難関4校は全体で4%ダウンだそうです。
でも結局は2012年と同じく、チャレンジ層が減ったことが原因で、難易度も倍率もそうは変わらないのではとのことです。
また上記の学校に次ぐ、
- 海城は2%ダウン、
- 巣鴨は1回が17%ダウン、
- 2回は8%アップ(新校舎設立のため仮校舎に移転が原因か?)、
- 栄光学園が13%ダウン、
- 聖光学園が1回5%ダウン、2回9%ダウン、
- 浅野が8%ダウン
となっています。
一方女子では、
- 女子学院が13%ダウン(豊島岡に押されている?)、
- 双葉が10%ダウン、
- 豊島岡が1回8%アップ、2回1%アップ、
- 吉祥女子が1回14%アップ、2回前年と同じ、
- フェリスが1%ダウン、
- 横浜双葉が3%ダウン、
- 横浜共立がA4%ダウン、B33%アップ(これは2月3日が日曜なので、プロテスタント校であるため4日に移動するために増加しています)、
- 洗足が1回20%ダウン、2回15%ダウン3回12%ダウン(原因不明)。
付属校では、
- 慶応普通部が4%アップ(前年の減少の反動ではとのことです)、
- 慶応中等部が男子12%ダウン。
- 女子8%アップ、
- 慶応藤沢が男子1%ダウン、女子9%ダウン、
- 早稲田実業が男子7%ダウン、女子11%アップ、
- 早稲田中学が3%ダウン、
- 早稲田学院中等部が39%ダウン(これは学費が高いことか広報活動のマズさが原因と見られるらしいです。結果的に下がることが必至のようです)
となっています。
大学付属校の志望率は不況のためか年々減少傾向です。国立大への受験者志望数が増加もありますね。
首都圏模試のデータによると、
2012年度の首都圏における受験者総数はのべ308,911で2011年度が302,092ですから102,3%伸びています。また、一人当たりの受験数が男子6,93校、女子が6,67校で、2007年以降6,5校なので若干増加しています。
これは、不況や震災があったにも関わらず中学受験への関心の高さを物語っており、こういう時代だからこそしっかりした教育を施したいという親の考えが反映されていると思います。
しかしながら以前は見られた難関校へのチャレンジ受験は減少しており、確実に受かる学校を受験する傾向にあります。これは不況の影響もあるでしょうが、難関校でなくとも進学実績を伸ばす学校であることや勉学のみならず教育方針に目を向けるような親の熱心さも見て取れます。
2012年度の募集総数46,420に対し推定受験者数が45,200となっており、これは中学入試が全入であることを示しています。しかし上位校の難度は上がっている傾向にあり、中堅、下位校は比較的入り易い傾向にあります。
2012年度中学受験における倍率を読み解く!受験倍率2012データ
中学受験を控える子供を持つ親の大切な仕事の一つとして倍率データの解析がありますが、実際にこれって必要なことなのでしょうか?今回は2012年の倍率データから分析する2012年度の傾向と対策をみていきましょう。
2012年の首都圏の中学入試は前年よりも8400人ほど受験者数が減っています。倍率も0.2%ほど低下しています(日能研データ)。四谷大塚のデータによると首都圏の男子校の倍率は2.6倍、女子校は2.1倍、共学は2.1倍でした。
全体では2.1倍でした。首都圏では1月に行われる埼玉県と千葉県の合格者数の方が多めに出ますが、首都圏の倍率のみを見ると二人に一人しか合格できないという結果になっています。しかしながら実際には複数回受験や滑り止め校も含め辞退するケースも無数にあり、実質倍率ではほぼ全入時代ともいえます。
同じく四谷大塚のデータによると男子校、女子校、共学ともに偏差値40以下の倍率が1.5倍以下になっています。偏差値45以上になると男子校が2.4倍、女子校が2.1倍、共学が2.1倍に上がります。
偏差値45以上から入りにくさが出てくることがうかがえますね。ただ40以下でも広く支持されている人気校もあり、そういった学校は倍率、実倍率ともに高いこともあります。また首都圏の男子は51校で女子校が106校、共学が134校ですので、男子校の方が倍率が高いのです。
私の子供も2012年の受験者でした。こういったデータを見るには見ていましたが、実際の受験になるとデータなど気にしてはいられませんでしたね。とにかく目指す学校の過去問や苦手の克服に躍起になっていました。
データはあくまでデータでしかありません。不安な数字が出ていたとしても気にしなくていいですよ。データの分析は難しそうですしね。最後に頼りになるのは過去問の出来具合いでしょうか。過去問がその学校の最大のメッセージですからね。
過去問は出来うる限り、同じものでも繰り返しやりましょう。ただ6年生の後半からやるのをお勧めします。自分の実力より低いところなら早くからやってもいいでしょうが、志望校ならばカリキュラムが終了してからでもいいのです。あまり早くやっても大抵結果は出ません。10、11月に1,2回やっておく程度で、あとは受験直前でいいのです。受験の一週間前あたりからどっとやり込むのがいいと思いますよ。
2012年の中学受験では、不景気や震災、少子化もあり、受験者数が減少したばかりでなく、大学付属校の人気にも歯止めがかかりました。またチャレンジ受験や記念受験が減り、確実に合格できる学校を受験する傾向にあるようです。
また学校選びは大学進学実績の良さや面倒見のいい学校に人気があるようです。震災の影響からか、自宅から近い学校や耐震工事がなされた校舎であるかも判断基準にされています。
ネットには大手進学塾の詳しいデータが豊富に出ていますから、詳しいデータはそちらで調べてみてくださいね。
倍率速報を受け取ったら2013年度中学受験における倍率みてみよう!
願書の受付が始まると塾から倍率速報を受け取ると思いますが。倍率速報はどのように作成されているのでしょうか?今回は2013年度の中学受験倍率速報の読み方、また倍率速報との上手な付き合い方についてお話していきたいと思います。
2013年度の中学受験の倍率速報は願書の受付が始まらないと出ませんが、お通いの塾で順次配布されますので、それをご覧になって下さい。現在ネットなどで発表されているのは2012年度のものです。
入試の倍率には当然二種類あり、単に出願数で算出されたデータと実績とがあります。出願数が表すものは、昨年と今年度の人気の比較とでも言いますか、その増減によって何故そのような現象が起こったのかを、受験業界やマスコミ、学校関係者が分析しているようです。
しかしながらそれはあまり個人には関係がないと、いつも私は思って見ていました。個人に関係するのはやはり合格の可能性を知るためのデータですよね。それが昨年度の実際の受験者数から算出された実質倍率です。
当然ながら実質倍率は受験が終了しないと出ません。ですから昨年度のものを参考にします。倍率というものは1.0を超えれば当然落ちる人がいます。また超えなくとも合格ラインに届かなければ、人数を割っても不合格になるでしょう。しかしながら結論を言えば、倍率はあくまで参考です。
倍率はどこの学校にもあります。大切なのは倍率を気にすることではなく、志望校に合わせた対策勉強をすることです。倍率だけでなく偏差値もまた同じです。偏差値が適っていても、それはあくまで模試が出来たという事で、志望校の入試の合格点が取れることを示してはいません。
ですから6年生後半の10月からは、過去問を中心にした志望校対策の勉強を進めてくださいね。
ちなみにネットで専門家が発表しているところでは、2012年同様、2013年度も安全型の入試傾向にあるようです。やはり不景気のせいでしょうね。確実に合格できる学校を受ける傾向にあります。
私の娘も2012年度の受験生でしたが、やはり最終的には無理をせず、難関校を諦め、一段階落としたところで決めました。娘は女子校ですが、女子校はコツコツの努力型で、全体的によく勉強する傾向にあり、それが選択理由の方も多いようです。
2013年度のみならず、一般的に昨年度の出願数が多く、実質倍率ともに上がった学校ほど、翌年は難化傾向と言われ、少々倍率が下がる傾向にあります。ですが受験生にはさほど大きな変化ではありません。
ただ、複数回受験の場合、最終回ともなるとどこの学校でも倍率は上がります。これは取る人数が若干名になってしまうので仕方がありません。でも1回目から受験している場合など、問題に慣れてきたり、雰囲気に慣れてきたりして案外受かり易いものです。
私の息子もそうでした。3回目の挑戦でしかも倍率が13倍にも達していましたが、合格できました。最後まで諦めないことです。入試には倍率がつき物ですが、本番ともなれば倍率なんて気にしていられません。
中学受験の総合情報
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