中学受験に英語は必要?求められるレベルが半端ない!英検だと何級レベル?
2020年より「英語」は小学校の正式な授業として位置づけられます。
では、中学受験ではどそのくらいのレベルの英語力が求められるのか。
覚えるべき単語の数は?リスニング力はどのくらい必要なのか。
この記事では、中学受験を攻略するために必要な英語力のレベルについてまとめていきます。
いよいよ小学校でも本格的に英語の授業が始まりましたが、中学受験の英語はどんな感じなのでしょうか?
高校受験や大学受験の時、「英単語で苦労した」とおっしゃる保護者のみなさんも多いのではないでしょうか?
単語が分からなければ長文問題も解けませんし、英単語は英語学習の基本中の基本と言っても過言ではないでしょう。
では、小学生が覚えるべき英単語の数はどのくらいなのか。
ズバリ、600~700個です。
小学5年、6年と2年かけて毎日1個、確実に覚えていけばちょうど良いくらいの数ですね。
しかし、これが中学受験となれば事情は違います。
中学によっては「英検2級」レベルの英語力がなければ合格できない学校もあるのです。(例えば奈良県の西大和学園中学校)
英検2級というと、必要単語数は5780語。
オトナでも「えええー」と叫びたくなるようなレベルです。
では、実際にどんな問題が出題されているのか。
過去の問題を見てみると、昭和の時代にド田舎の公立小学校⇒中学校に進学した筆者にとっては驚愕の内容でした。
たとえば、文章の間違いを見つける問題。
単語の複数形や活用形を知っていないと解けませんし、なにより「間違いはなし」という選択肢があったりするのが厄介ですね。
どれも間違っていないように思えて、全部「No mistake」に〇をつけてしまいそうです。
また、長文問題もがっつりあって、「長い英文を読み、その内容を正確に要約している英文を4つの中から選ぶ」というお決まりの問題も出題されています。
正直、高校受験でこのレベルの問題を出す学校もあるんじゃないか・・・と思えるほどレベルの高い問題を出す中学もあるので、相当しっかり対策をしないと太刀打ちできないでしょう。
ただ、2020年の春の時点では、中学受験に英語を取り入れていた学校は141校。
それも「選択」という形をとっているところが多く、「絶対に英語ができないと中学受験に合格できません」というわけではありません。
とはいえ、英検を持っていると優遇される学校もあるので、積極的に英語力を磨いておくと強い武器になるのは間違いありません。
入試の問題の半分がリスニングという学校もありますので、英検2級レベルくらいの力を着けておけば怖いものはないでしょう。
今までの常識だと、英検2級は高校卒業レベル。
それを小学生のうちに身に着けるというのは、相当な時間と努力、そしてもしかしたら才能も必要です。
しかし、頭が柔軟だからこそ知識の吸収力も高いですし、なによりこれからの時代は英語力は全ての分野において求められるスキルになります。
中学受験をする/しないに関わらず小学生のうちから「英語があるのが当たり前の生活」を習慣にしておくことをおススメしたいですね。
2020年現在の中学受験における英語事情、求められる英語力のレベルについてまとめました。
押さえておきたいポイントを整理します。
- 2020年春の時点では、英語を受験に取り入れていない中学もある
- 志望校によって求められるレベルにはかなりの差があるが、英検2級レベルの問題を出す中学もある
- 英検を取得しておくと有利になる学校が多い
筆者は娘が2歳半の時からキッズ英会話に通わせていました。
「子供のころから、欧米の人の価値観に触れて欲しい」という願いがあったので通わせていたわけですが、徐々に内容が“お勉強”メインになってしまい、娘は英語が嫌いになってしまったんです。
結局、学校で英語授業が始まる前にスクールも辞めてしまいました。
「英語は小さいうちから触れさせておいたほうが良い」とはよく言われますが、子供のモチベーションが続かなければ何事も長続きしません。
いかに子供のモチベを長くキープできるか、親の手腕も問われるんじゃないかと感じます。
中学受験の総合情報
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